【初開催】第１回 ウイスキー100年フェスティバル in 島本

～ウイスキー100年フェスティバル～

ウイスキー100年フェスティバルは、島本町に日本最古のモルトウイスキー蒸溜所が建設に着手されてから100周年を記念して開催します。

ウイスキーは、原酒を長い年月の間、熟成させ、味わいを作っていきます。最初に麦汁や穀物を発行させてできた原酒は強くて薄い味わいですが、蒸溜し熟成させることで深い香りが生まれ、まろやかな味わいとなり、初めて完成します。

ウイスキーの味わいは原酒の原料、醸造の方法、熟成の期間、熟成するための樽、そしてその蒸溜所がある街の気候や水、などによって様々な表情が生まれます。熟成期間は長くても20年以上もの熟成を行なうようです。

そうして出来上がったウイスキーは本当に多様な味わいを作り出し、様々な飲み方で人々の生活に彩を作ってきました。

しかし、ウイスキーのそうした多様で奥深い部分はまだまだじっくりと知られていません。今回、島本町に最古のモルトウイスキー蒸溜所が建設に着手されてから100年を記念して、そうしたウイスキーの多様さや奥深さを体験することが出来るようなイベントを企画します。様々なウイスキーの飲み方を比べることで、それぞれの差異を感じて体験し、その面白さに気づくことが少しでも増えればウイスキーの業界はもっと盛り上がるのではないかと考えています。

お酒は飲み方を間違えなければ日々の生活に彩を与えてくれます。そうした楽しみ方を、日本最古のモルトウイスキー蒸留所が誕生したこの地で新しく発信する機会になることを期待しての開催です。

～開催地とテーマについて～

ウイスキーは長い年月をかけて熟成させ味わいを作ります。「まち」も同じです。多種多様な人々が生活しながら、その地にある建物や自然とともに時を経ていくことで熟成され、それがどのような方向になるのかはそれぞれの想いを通じて、その結果「まち」が変化していきます。

そうしたウイスキーという飲み物が出来上がる過程を通じて、「まち」のプロセスに焦点を当てることが出来るのではないかと考えています。また、そうした飲み物を扱うイベントを「まち」が実施することでより一層そうしたメタファーとしての重なりをご来場者様に提供することができ、じっくりと楽しむイベントを開催することが出来るのではないかと考えています。

ウイスキーを楽しむことを通して島本町を体験することのできるフェスティバルを目指します。そして、この島本町という「まち」が今後、これまでとは違う発展をしていく一つの機会となればと思います。そのためには、地元の人やほかの街から来られた人たちのコミュニケーションは欠かせません。それぞれの地域や人の文化をウイスキーを楽しむことを通じて交換し、自分の「まち」に対してはこれまでとは違った観点を持つことができるように、そして外から来られた人には島本町の魅力をよりじっくりと感じてもらうようになればと思います。「まち」の発展には様々な要素を交流しながら、よりよい要素を取り入れ、実践していくことが必要です。それはいつでも『仮説・検証作業』の連続です。「まち」の変化にはすべての要素が関係します。それは個人でも、です。

そうした場になるようなフェスティバルを開催し、ここに関わる全ての人によって新しい発展を創造していけるような場となることを期待します。